こんにちはandgray(アンドグレイ)です!
美容室だけに限らずメディアや会話の中でも度々耳にする「白髪染め」「おしゃれ染め」という言葉…
なんとなく意味は分かるけど、何がどう違うの?
っという疑問を今回解説していきたいと思います。
目次
〈カラー剤って何が入ってる?〉
そもそもカラー剤はどんな成分でできているのか?
ウィキペディアで調べると…
引用元:ウィキペディアより
と出てきます。
混乱しそうな難しい名前ばかり出てくるのですがざっくり説明すると、
カラーは1剤、2剤を混ぜて使用する物で、
1剤にはカラーで1番大切な「色素」とその色素を髪の中に入れるために髪のキューティクルを開く「アルカリ剤」が入っていて、2剤のオキシドールと混ぜると化学反応が起こって髪が染まるという仕組みです。
この仕組みは白髪染めであってもおしゃれ染めであっても違いはありません。
カラー剤には含まれる成分や、髪が染まるメカニズムに関してはハッキリ言って覚える必要は全くありませんが、1剤に含まれる「ジアミン」という成分が、体質により皮膚アレルギーを引き起こし、かぶれてしまう場合があるので、敏感肌の方やアレルギー体質の方は注意しましょう。
〈白髪染めとはどんなカラー?〉
成分構成としてはほとんど違いのない白髪染めとおしゃれ染め。
では白髪染めとは一体どんなカラーなのでしょうか?
一般的に「白髪染め」とはその名の通り白髪を染める、白髪とそれ以外の毛髪を馴染ませるために作られたカラーであり、メラニン色素を持っていない白髪を自然な黒や茶色に染める場合、とても濃いブラウンを必要とするので、基本的に含まれる染料は濃い物であることがほとんどです。
〈おしゃれ染めとはどんなカラー?〉
では反対におしゃれ染めはどんなカラーなのかというと、
黒髪を染めることを前提で作られているカラー剤で、髪を明るくしつつ、色みを入れていくので白髪染めに比べて脱色力(ブリーチ力)が強く作られているカラー剤になります。
〈白髪はおしゃれ染めでは染まらない?〉
そんな違いのある「白髪染め」と「おしゃれ染め」。
そもそもどうして別々に作られているのでしょうか?
おしゃれ染めで白髪を染めることはできないのでしょうか。
結論から言うと、おしゃれ染めのカラー剤でも白髪を染めることは可能です。
髪が染まる仕組みはどちらも同じなので、おしゃれ染めで暗めブラウンのカラー剤を使えば白髪に色を入れることはできるでしょう。
ただし、おしゃれ染のカラー剤に含まれる染料は白髪染めと比べると薄く作られているので、きっちり綺麗に染めたい場合はやはり白髪染めを使ってカラーしていくことをおすすめします。
別々に作られているということはそれぞれに得意な部分と苦手な部分があって分けられているということですね。
〈白髪染めとおしゃれ染めどっちが傷む?〉
では、白髪染めとおしゃれ染めではどちらの方がより髪への負担が大きいのでしょうか?
先程も少し触れていますが、おしゃれ染めは髪を明るくしながら色を入れていくので脱色力(ブリーチ力)が強めに設定されています。
よって髪への負担はおしゃれ染めの方が大きくなります。
ただし、これは黒髪を明るくカラーしていく場合で、元々明るい髪に色味を足していくだけであれば、髪へのダメージはほとんどなく、白髪染め、おしゃれ染めどちらも大きな差はないといっていいでしょう。
〈白髪染めとおしゃれ染めは色の違いはある?〉
白髪染め、おしゃれ染めで1番違いが出るポイントとなるのが、仕上がりの色味です。
厳密に言えば、使い方によってどちらを使っても同じような仕上がりにすることは可能なのですが、分かりやすく違いを比べると…
【白髪染め】
白髪を綺麗に染める、馴染ませるのが目的のため含まれる染料のうちブラウンの比率が多く作られており、その他アッシュやピンクなどの色味は少なめ。
【おしゃれ染め】
黒髪、茶髪などメラニンを持った髪を染めることを目的としているため、アッシュやピンクなどの色味のみが含まれているものが多い。(もともとブラウンが含まれているおしゃれ染めカラー剤もありますが、白髪染めと比較すると薄め)
というように、基本的にはカラーに含まれるブラウンの量や濃さによってそれぞれの違いが出ます。
〈おしゃれ染めメリットデメリット〉
おしゃれ染めの最大のメリットは
「色味の表現が幅広く可能」ということだと思います。
黒髪や暗い髪を明るくすることもでき、もともとカラーをしてある茶色の髪や、ブリーチ(脱色)してある黄色〜金色の髪であれば鮮やかな色を表現できます。
おしゃれ染めのデメリットは
色落ちが早いという点、髪に負担がかかりやすいという点。
そして白髪はほとんど染まらないという点です。
〈白髪染めメリットデメリット〉
白髪染めの最大のメリットはもちろん
「白髪を綺麗に染められる」ということですよね。
染料が濃く作られているので、白髪も染まり、色落ちもしにくい点は大きなメリットです。
逆に言えば、染料が濃いことによって仕上がりは暗めで、鮮やかな色味は表現しづらいというデメリットにもなります。
また、色落ちしにくい=髪色を変えてくなった時に明るくすることが難しい
ということなので、その点もデメリットと言えるでしょう。
〈まとめ〉
今回、白髪染めとおしゃれ染めの違いについて解説してきましたが、
それぞれの薬剤の特徴を捉えて、適材適所に組み合わせられると、
根本の白髪はしっかり染めつつ、毛先は少し色味を足して…など
お互のデメリットもカバーしつつ、髪色も楽しむことができるので
担当の美容師さんに相談してみてくださいね。