こんにちは!andgray(アンドグレイ)です!
昨今、街やテレビ等で
素敵なロマンスグレーを纏った方達をお見かけする機会が
とても日常的になってきたように思いませんか?
これまでは白髪は”隠すもの”としか認識されていませんでしたが
今は自分らしく生きる自己表現の1つとして広く認知されるようになりました。
白髪へと変化する自分の髪を受け入れて
新しい価値観で自分らしく生きている姿は時に人々を魅了することがあります。
しかしその境地へと至るまでには
人知れず乗り越えた様々な感情の日々があります。
長い時間をかけて手に入れたのは自然体な白髪と本当の自己肯定なのかも知れません。
遠い海の向こうでもこの数年で大きく様変わりしたグレイヘア事情があります。
今回は海外の女性達がどんな想いで自身の白髪を受け入れ
グレイヘアへと辿り着いたのかご紹介致します。
目次
【それぞれのきっかけ】
皆さんは初めて白髪を見つけた時の気持ちを覚えていますか?
ダイレクトに心に伝わってくる
初めての”老い”に直面したような気持ち。
白髪を受け入れるということは自分自身の年齢を受け入れるという事。
思わず共感するいくつかのエピソードをご紹介します。
《髪への負担》
LA在住42歳テニルマーフィーさんは
23歳の時に妊娠出産を経験した後に初めて白髪を見つけました。
恥ずかしくて悔しくて白髪を受け入れる心の準備は出来ていませんでした。
隠すために染めてみたことはあったけど
髪に負担が掛かり自慢のカールヘアが
綺麗に見えなくなってしまったのがきっかけで
白髪を隠すために髪を染めることを辞める決意をしました。
《時間と予算》
マンハッタン在住の51歳ジュリアナさんは
20代前半に初めての白髪が生えて来ました。
何年も白髪を染めてきたけれど、
費やしたお金や時間の割にすぐに伸びて来た根元が見えてくる。
逆らえない自然との戦いに負けているような気がして
45歳の時にナチュラルな白髪にする事を決めました。
《先駆者のに勇気付けられ》
16歳の頃に初めて白髪を見つけたマンハッタン在住36歳ヒタさん。
当時、見つけるたびに白髪を抜いていました。
22歳から10年以上白髪染めを続けて
30歳になる頃では4週間に一度の頻度になっていました。
それでもサロンで過ごす時間は
まるでティータイムや読書タイムとして楽しむ事が出来ていました。
しかしそれも長くは続かず
34歳で次男を出産してから白髪は増え続け
当時流行っていたヘッドバンドで白髪を隠していた頃に
SNSでパワフルでフレッシュなグレイヘアスタイルを見て
自分の白髪を受け入れる覚悟が出来ました。
グレイヘアにしようと決めたきっかけは他にも
カラーのアレルギーや大病を患った事がきっかけになったケースもあります。
一言で流行りだからでは済まないいろんな事情がある事が伺えます。
【どうやってグレイヘアへ移行した?】
心の準備は整っても
それまで白髪を染めていた状態から
すぐに全体が地毛のグレイヘアに変身できるかといえばそうではありません。
正直な所、とても長いプロセスになります。
「時間の流れに任せていた」
最初の頃は前髪だけ、数年後にはこめかみまで白くなり
今では白の量も増えたがここまで20年掛かった。
「髪を束ねたりポニーテールにしたりして色の境界線を隠していた」
「境目にブラウンのヘアマスカラをつけてカモフラージュした」
「カラートリートメントをして全体を馴染ませた」
素敵なグレイヘアを演出するコツで大切とされているのが
「白髪の自分に似合うカットを提案してくれるスタイリストを見つけること」
自分に似合うフレッシュなカットを維持することで
より美しいグレイヘアを楽しむ秘訣ということですね。
【多くは語られないグレイヘアの現実】
今でこそグレイヘアは世の中に浸透し始めていますが
つい数年前までは自分の硬い決意までも疲労させてしまうほど
周囲との認識に大きな溝があったことも事実です。
《周囲の目》
2018年、ニューヨーク郊外に住む50代ロニーシトロンさんは
5週間に一度行っていた白髪染めを辞める決意をしました。
年齢のせいで自分を抑えようとせず、
もっとワイルドに生きたいと思ったからです。
周囲からの”染め続けた方が良い”という指摘にうんざりし
“なぜ若いのに染めないの?”
”あなたの旦那は白髪をどう思っているの?”
”奥さんの白髪をどう思う?”などと聞かれ、
普段は先進的な街だが
こんなに時代遅れで差別的な見方がある事に戸惑いを感じました。
《決められた美の基準》
ロニーさんは当時の体験から
男性には白髪混じりの髪は許されることの違和感や、
社会生活において広く知れ渡った美の基準を満たし
その中での魅力や活力を失わないようにする事で
人間関係や仕事が円滑に進んでいるのだと、
見えない強烈なメッセージを受け取りました。
《受け入れる覚悟》
「ただ自然に自分自身の姿で年を重ねられると思い込んでいた。
白髪になるくらいの年齢なら他人からの意見をコントロールできない事など
十分に分かっていたはずなのに。
そんな周囲の意見から回避するのはもう疲れた。
賛同を得られるかどうかは知らないが私は白髪になり、それを受け入れている」
ロニーさんの言葉はとても重いものです。
体験した本人が語ることがなければ知り得ない
グレイヘアへの偏った理解が確かにあるということです。
白髪だけでなく、容姿に関わる”老いのサイン”は隠すものと決めつけられ、
自由に生きようと挑戦した人間にとって
耐え難い圧力であったことでしょう。
【パンデミックが生んだ新しい価値観】
ロニーさんが感じた
周囲からの閉鎖的な価値観や偏見の目は
2022年の今
少しずつ柔軟に変化しているようです。
《ロックダウンの影響》
新型コロナによる長いパンデミックに襲われ
欧米は厳しいロックダウンを強いられました。
これまで通りサロンへ来店して白髪染めを受けるのが難しくなった事が
人々の白髪に対する価値観に大きな変化を与えました。
《変わる世間の目》
誰もが知る有名女優や著名人までもが
自身の白髪をまとって大勢のカメラマンの前に姿を現し驚かせました。
かつて美しさの象徴であった彼らが
なぜどうやって白髪を受け入れたのかを取材するため
多くのメディアで取り上げられ
世界中へと発信されていることで人々の価値観へ大きな影響を与えています。
それだけではなく
ネット上では白髪のための最適なケア製品の紹介や
自然な白髪スタイルをより美しく演出する
新しいデザインの提案などグレイヘアライフを積極的に楽しむための
あらゆる情報が手に入る世の中を今まさに迎えているのかもしれません。
老いのサインは悲観することではない。
白髪は人生の年輪のようなもの。
一足早くグレイヘアライフを送る
海外の女性たちは心境の変化をこのように語っています。
《手に入れたもの》
「自然体の自分に向き合える事は
まるで人生でのボーナスを受け取ったよう。
ですが白髪を隠さずにいるのは女性にとって最大の不安要素の1つでもあるのは確か。
だけど白髪の自分を受け入れるのは実は簡単なこと。
自分自身への愛し方の問題だから。
自分が幸せと感じられるならどんな髪色だって関係ないはず。
手に入れたのは白髪の学びだけではありません。
前向きな姿勢と笑顔のある生き方です。
人生を楽しんでいる面白い人であれば、
若々しく生き生きとした印象になり、
そこへ人々が引き寄せられるのではないでしょうか。」
【自分の白髪をどうしたいか、選べる時代】
この数年で日本でも
グレイヘアにまつわる多くの意見や提案がなされています。
東洋人の黒髪だからこそ出来るグレイヘアを活かしたスタイル提案があります。
白髪や老いのサインを受け入れたことで
自分が幸せと感じることができるような人生になるために
様々な選択肢で楽しみ方を増やしてくれることでしょう。